FPを定義する
「FPって保険屋さんでしょ?」
2年前まで普通の会社員だった私も、正直そんなイメージでした。きっと今でも多くの人がそう思ってますよね。
でも実際はFPにもいろんな形があって、やっていることは全然違う。
「ちょっとわかりづらいファイナンシャルプランナー(以下FP)の世界」について、整理しました。
FPを定義する
日本FP協会(FP資格を運営する団体)によると、
“人生の夢や目標をかなえるために総合的な資金計画を立て、経済的な側面から実現に導く方法を「ファイナンシャル・プランニング」といいます。ファイナンシャル・プランニングには、家計にかかわる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識が必要になります。これらの知識を備え、相談者の夢や目標がかなうように一緒に考え、サポートする専門家がFPです。”
要するに、「幅広い知識を持って、夢や目標をサポートする専門家」ってことです。
皆さんの認識と合ってますか?ちょっと漠然としてますね。
**プチ情報**
アメリカでは1970年代にCFP資格が生まれ、中立的なお金の相談役として発展。
日本では1990年代に導入され、保険会社が営業に活用したことで販売色の強いイメージが定着。
独立系FPは中立か
さらにややこしくなりますが、「独立系FP」という存在もいたりします。
「独立してる=中立」って思いがちですが、独立系FPの中にも、保険や証券を売って収入を得る人もいれば、商品を一切売らずに相談料だけで活動している人もいるので、何とも言えないですね。
一つ言えるのは「独立系FPだから安心!」ということでは無さそうです。(そもそも安心って何だ)
FPを6タイプに分ける
ここでは「完全に私の主観で」FPを6つのタイプに整理してみました。
図が小さいので、1つずつ簡単に説明しますね。

1. 発信型
どうやって稼ぐ?:記事・書籍・YouTubeなど
特徴 :広く情報を得られるが一般的な内容が多く、偏った内容もある
利用者イメージ :「ネットや雑誌でよく見かける」
こんな人におすすめ:とりあえず自分で調べたい人
2. 講師型
どうやって稼ぐ?:セミナー・研修などの講演料
特徴 :大人数に基礎知識をわかりやすく伝える
利用者イメージ :「誰とも話さず学べる」
こんな人におすすめ:もっと深く学びたい人
3. コンサル型(総合)
どうやって稼ぐ?:相談料(時間単価・顧問など)
特徴 :商品を売らず、中立的に家計全体を整理する
利用者イメージ :「お金はかかるけど、何でも相談できる」
こんな人におすすめ:自分のことをじっくり相談したい人
4. コンサル型(特化)
どうやって稼ぐ?:相談料
特徴 :相続・不動産・節税・家計改善など専門分野に強い
利用者イメージ :「ピンポイントで頼れるけど、範囲は狭い」
こんな人におすすめ:特定のテーマを相談したい人
5. 販売型(組織所属)
どうやって稼ぐ?:保険・銀行・証券・不動産など所属先商品の販売手数料
特徴 :商品知識は豊富だが、提案は所属先の商品に偏りやすい
利用者イメージ :「気軽に行けるけど、最後は売られる」
こんな人におすすめ:特定の商品を購入したい人
6. 販売型(個人事業)
どうやって稼ぐ?:保険・IFA・不動産など多くの商品から販売
特徴 :商品比較に強いが、販売目的は残る
利用者イメージ :「幅広く比べられるけど、最後は売られる」
こんな人におすすめ:いろんな会社の商品を比較したい人
ざっくりこんな感じだと思います。
利用する側としては、「今の自分に合ったFPサービスはどれだろう」と考えて上手に活用してほしいです。
私は何者なのか
私はどのタイプかというと、「コンサル型(総合)」として活動しています。
商品を売ることが目的ではなく、家計全体を見渡し、重要な課題を見つけ、運用利回りを上げるか、負債を減らすか、収入と支出を見直すかなど、総合的に分析してご提案する。
そうやって資産を最適化しながら、お金に振り回されず、自分らしい粋な生き方を歩める人を増やしていく。
これが私の役目。まだまだこっからです。